11月27日 大きいことは良いことか?

最近、直接的な取引は無いのですが地域を代表するような大規模な酪農生産法人の代表数人と話す機会がありました。新聞などでは生産拡大を賛美し薔薇色の経営であるかのごとく報道されているようですが、生産現場においての実態は労務管理や労働衛生問題、安定的な人材の確保・人材育成、局所集中している大量の糞尿処理問題など、上げればキリがないようです。当の本人達はと言うと某組織に上納する数千万から億単位に近い手数料に対する当初からわかりきっていた不満など、どう見ても健全に発展しているようには思えないのです。昨今の輸入穀物価格の高騰による配合飼料価格の値上げなどがより一層不満に拍車をかけているようにも思われます。今後発生するであろう社長の交代など悩みも尽きないようですが法人とは会社であり、家族主体の経営とは一線を画さなければなりません。会社ですから、より一層経営者としての勉強をし自立した経営をしなければいけないはずです。それが出来なければ某組織の傘下の酪農生産事業部の一つになり兼ねないのではないのでしょうか?私が所属する経済団体のトップの方が以前言っていた言葉を思い出しました。「膨張と成長は違うのだ!」と。

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