5月31日 土と草とファームデザイン

今日で5月も終わり、最低、月に一度は更新しようと思っていたブログもなんとかギリギリセーフです。今年の北日本はエルニーニョ発生の影響により冷夏との予報が出されていますが、ここ数日は5月としては記録的な暑さになっています。一昨日は遠軽町が33℃を越え国内で一番暑い場所だったようですが、その遠軽町から車で1時間ほどにある紋別市と滝上町で今年の春のグラスファーミングスクールが2泊3日の予定で開催され参加してきました。
輸入飼料価格の高騰が酪農経営をジワジワと圧迫する中、放牧酪農が改めて見直され参加者も年々増えており、今後、放牧の導入を検討している酪農家さんも幾人か参加されているようでした。ただ放牧酪農が見直されているとは言え、北海道内ではその数もやっと4%を越えた戸数らしいですが。
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フィールドワークは炎天下の中、滝上町の小野牧場さん87頭の経産牛を32ヘクタールの放牧地で飼っています。

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今回のグラスファーミングスクール講師として、初登場、我らが帯広畜産大学土壌学の谷昌幸准教授、またの名を穴掘りのレジェンド!
今回は人が手を入れ草地にした所と、隣接する森林の土壌の違いをわかりやすくレクチャーして頂きました。これは大変興味深いお話でした。

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帯広畜産大学を退官され、現在はフリーで活躍されている昆虫学が専門の倉持勝久先生、自分達が排泄した糞がどのような虫達により分解利用されているのか、牛達も興味津々で聞いている様子!

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このスクールの主任講師、NZのガビン・シース博士からは、いつものように放牧草のお話。恐らく日本国内ではフィールドでこれだけ放牧草の事を語れる専門家はいないと思われます。

来年は道北の中川町での開催が既に決まっていますが放牧酪農を考えている方は是非とも参加をお薦めします。仲間作りはとても大切な事だと私は考えます。

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因みにグラスファーミングスクールに参加している間にこのような記事が地元新聞に掲載されました。

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