7月5日 正しく”ホネまで愛して”

今朝の北海道新聞朝刊に、遺骨を粉末にという記事が出ていました。
日高の新冠町で海への遺骨の散骨を望む人などの要望に応えて、遺族立会いの下で遺骨を粉末化できる「立会い粉骨所」が町内にオープンするということです。
 火葬炉製造の日本炉機工業(東京)というメーカーが散骨や小さい骨壷に遺骨を入れて身近においておきたい、墓や納骨堂が手狭になってきたなどとの社会的な背景によるニーズがあるようで、国内においては東京、島根県に続いて三番目の施設だそうです。
 
 当社は現在、肉骨粉の再資源化事業を手がけていますが、人間の食料としての役目を終えた家畜の遺骨を土に返すというのが考え方の基本です。そして土に返ったホネが、また新たな作物や家畜の飼料となる牧草などの成長を促すという物質循環なのです。
 化学肥料という世紀の発明により食料生産が飛躍的に向上し人間の飢えを救ってきたのは間違いない事実ですが、今朝の新聞の一面にホクレンが化学肥料を75%値上げを発表しました。
 75%ってとんでもない上げ幅だと思いませんか、でも実際にこの値上げ幅でホクレンが大もうけをしているわけではないはずです。それだけ世界の状況は食料不足、また食料を生産するための肥料不足に陥っているのです。この現実をしっかりと受け止めなければいけないと思います。
 
 以前、火葬場の近くの植物は良く育つという話を聞いた事があります。
海に遺骨を撒くのが一般的な散骨(最近は空から撒く事もあるらしいですが)ですが、人間は死んだら土に返るといいます。ここはひとつ、愛している人のホネを土に返してみては。

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