あまりにもフェイスブックが手軽すぎて、ブログの位置づけが自分でも分からなくなっています。もう半年以上もご無沙汰していましたが、これはブログじゃないと書けないと思い久しぶりの投稿です。
人間には生活習慣病と言うものがあります。厚生労働省によると「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。
農業資材販売の仕事に長年携わって来て、つくづく農業の世界にもこの習慣病というものが蔓延っていると痛感します。
人間の病気とは少し違いますが過去の習慣に捉われ肥料、農薬、飼料を適正に減らすことが出来ないという病気です。
もちろん、むやみに肥料、農薬、飼料を減らせと言っている訳ではありません。現代の農業生産に於いてはどれも必要不可欠な資材であることは間違いないのですが、適正以上の使用が病気の発生や事故を招いていることに未だに気づいていない農業者が意外と多いのです。
もはやこれらの資材を多投入して時代のニーズが求める品質が高い作物や畜産物を作れる環境では無くなりました。ある一定以上の世代の方たちは特に適正量に減らすことにアレルギーを起こすようです。化学肥料や農薬、除草剤の効果を最大限に享受してきたのでしょう。
残念ながらこの世代の方たちは説明しても全くと言って良いほど聞き入れてくれない人もいます。
米国の離脱によりTPPが事実上決裂したものの、FTAと言うより厳しい二国間交渉が待ち受ける中、習慣を変えて行かないと経営の死が待ち受けているかも知れません。