約5ヶ月ぶりのブログ更進になりました。前回6月の書き込みでは既に今年の未曾有の天候の兆候が現れていたようです。その後7月に入っても降雨と日照不足が続き、決定的だったのが8月に入ってから連続して3つの台風が十勝地方直撃と言う観測史上初の出来事で国道と鉄路が寸断され、未だに道央圏とのパイプは道東道だけという状況が続いています。
連続上陸した台風による大雨で十勝西部を中心に川の氾濫による畑の流失などは単年度だけの損失では終わりそうにありません。早急な国による災害復旧回復が望まれる所です。
私がここ十勝で農業に関わる事業を始めて30年、このような災害は記憶にありません。しかもここ20年近くは作目ごとの出来不出来こそあれ、凶作という言葉など殆ど忘れられていたのでは無いでしょうか。
そして昨年の史上最高の豊作から一転、農業とは天候相手の仕事なのだと言う事を改めて思い知らされる年となりました。そして平年より早い降雪でまだ畑には未収穫の作物も残されています。
しかしそんな厳しい気象条件下、先日ある取引先の農家の方が凶作を経験したことの無い息子達にとっては身体で体験する貴重な年だったと言う話をされたのが記憶に残りました。
確かに天候は人間の力ではどうすることも出来ない事があります。しかしながら近年の品種改良や栽培管理技術は昔とは比較にならないほどの進化があります。そしてどんなに時代が変わろうとも農業の基本は「土作り」しかありません。これで農業を辞める訳では無いのですから。
「天災は忘れた頃にやって来る」この言葉を胸に来年の営農へ向け、今、何を行わなければいけないのか考える農閑期になりそうです。