《事例30》令和元年10月 粒ぞろいの充実に違いを感じました
足寄町の香川徳夫さん、小林茂豊さんの作る小豆と大納言は、特定の和菓子屋さんの原料として20年ほど前から契約栽培を行っており、品種は風味豊かで色合いの良い「エリモショウズ」と「とよみ大納言」にこだわっています。
ビートの出来にも満足の香川徳夫さんご夫妻
阿吽の連携で収穫作業を進める小林茂豊さんご夫妻
小豆の一大産地である十勝から「本物のダイヤモンドのように輝く日本一の小豆を作りたい」との思いから、特別栽培豆の会「十勝壱カラット」という生産者グループを組織しています。生育期間中には、和菓子屋や食品問屋などが生産現場を訪れ、作物の生育状況を視察されたり、農閑期には生産者が実需者を訪問して情報交換を行うなどして、生産者と実需者のより密接な信頼関係を、時間をかけながら構築してきました。元来「十勝壱カラットの会」では、土つくりに気を配られており、有機肥料の積極的な施肥や、当社製品の「ボーンエースR骨炭」を使用していただくなどしながら、農水省が定めるエコファーマーの栽培方法に準じた営農をして来られました。
綺麗に生え揃っている小豆畑
令和元年産からは品質の向上と、安心して使っていただける原料をお客様にお届けするために、更なる減農薬を目指し「唐津酵素 Bバイタル」を雑草防除の際に薬剤を減量したうえで、展着剤とBバイタルを混用し散布していただきました。すると、毎年気になっていた種草に効果が見られ、それ以外の雑草にも除草効果が落ちていなかったそうです。また、作物にとって大切な初期生育期に、除草剤による生育停滞が出ていないことを実感されました。この「唐津酵素 Bバイタル」の除草剤への混用は、豆類のみではなくビートや小麦にも使用いただき、同様の効果を実感されました。
秋を迎え収穫中の小豆、莢付きも良好です
汎用コンバインでの収穫風景が見られます→「十勝壱カラット」小豆収穫動画.MP4
「とよみ大納言」しっかり粒が入っているのが伺えます
豆類の生育において、茎の丈夫さや子実の色、耐倒伏性などを考慮し、長年に渡り工夫を重ねながら栽培して来られた中にあって、一段違う生育を垣間見ることができ、結果的に粒ぞろいの充実を感じられる満足のいく作柄になりました。
近年の小豆市場は、在庫数量がひっ迫状況にあり絶対量が求められる中、積極的に有機質肥料を施肥することや、コストのかかる個別選別を行うなど、ただただ収量を追い求めるだけではなく、契約栽培農家としての責任を果たすことと、品質の向上を追求しています。そして「やはり十勝壱カラットの会の豆でなければいけない」と言われ続けられるよう、選ばれる生産者を目指して努力して行きたいとのことです。
「唐津酵素」を使用して初めて栽培された令和元年産の小豆と大納言が、実需者からどのような評価を受けるのか今から楽しみです。
鮮やかな色味の「とよみ大納言」