10月17日 MOTTAINAIと安いこと

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朝の最低気温の表示に氷点下という言葉が聞かれるようになってきました。
収穫作業が進むにつれ畑は土の色に変わっていきますが、この時期緑肥作物のキカラシの黄色が鮮やかです。

 景気の低迷と所得の現象などの理由で価格の安い規格外の野菜を購入する消費者が増えているそうです。特に今年は全国的に不順な天候により野菜の生産量が減少し、その対策として農水省が系統団体などに対して規格外の野菜の出荷を要請した事も一因のようです。
 MOTTAINAI精神からいけば、大きさや形のあまり良くない野菜などが売れることは食べ物を大事に扱う食育の面や惹いては食料自給率の向上といった面からも素直に歓迎出来る事と思います。

 一方、最近の雑誌の見出しではないですが「ユニクロ栄えて国滅ぶ」的な低価格競争はどうも私も歓迎できません。
 極端な低価格競争は利益の破壊につながります。もちろん資本主義の原則では最後に勝ち残ったものが勝者となるわけですからそれで良いといった考え方もあるのでしょう。
 水や牛乳より安いビール(性格には第三のビール)や千円を切るジーンズ、弁当の安売り競争、生活防衛のため一円でも安い商品を買い漁る消費者に支えられ?徹底したコストの削減と企業努力の結果であるとマスコミは賛美し、先の見えない時代の中での救世主のごとき報道を繰り返しています。

 しかし本当にそれでいいのでしょうか、徹底した安売り競争(コスト削減)は最後に人件費の削減につながります。家計を預かり安売り商品を買い漁る主婦のご主人が流通業に努めているとどうなるのでしょうか、日本の世の中は間違いなく少子高齢化で消費は減退していきます限られた消費を異常ともいえる低価格競争を続けると間違いなくご主人の給料が減って行くのです。
 
 目先だけの安さを追求する異常な価格競争が明るい将来につながるとは思えません。
賢い消費行動を取るための情報がこの国には少なすぎます。

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