9月14日 本州からの修学旅行生

収穫の秋本番というのに、天候が安定しません。雨、いらない時期なんですけどねぇー。

ところで最近、十勝管内では修学旅行で北海道を訪れ、農作業体験をする本州からの高校生が増えています。以前から、大学の農学系や、町村単位での農業高校などの学生を研修などで受け入れる動きはありましたが、一般の高校の修学旅行生を農家で受け入れる形態は、ここ最近の動きのようです。

収穫作業で忙しい農家において、たとえ短期間と言えども全くの農業の素人、しかも高校生を受け入れることは食事の支度なども含め大変な苦労もあると思われますが、一軒でも多くの受け入れ農家が増えることを願っています。

とかく十勝の畑作農業は原料作物の生産が中心で、直接消費者と顔を合わせる機会もさほどなく、今までは生産現場のことを知ってもらう必要性も感じていなかった傾向にありました。

しかしながら、現在の国内農業、若しくは食料生産を理解し支えてもらうのに将来の消費者になる若い人たちの力なくしてはあり得ないことだと思います。高度経済成長以前の日本がまだ農村人口の多かった時代では当たり前のように国民の多くが農業を理解というより、日常であったことが都会への人口の流入、地方の人口減少が続き、少しづつ都会と地方の物理的はもちろんのこと、精神的な距離をも遠ざけたことも否めないと思います。

わずかな時間と言えども、この多感なときに経験した農業とのふれあいを思い出し、将来の日本農業の応援団となってくれることを願ってやみません。

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