6月26日 牧草の有機栽培

やっと天気が安定してきた最近、一番牧草の収穫が最盛期を迎えています。
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 コントラクターを利用しているところなどでは、すでにサイレージの切込みが終了したところもあるようで、 前半に収穫が終わったところでは平年に比べ多少収量が低い所もあるようです。
 
 以前から、当社の考え方として家畜糞尿を有効に活用し、不足する肥料分(特にリン酸、苦土など)を補うような肥培管理を提案してきましたが、最近の肥料価格の高騰により、堆肥をうまく使いたいのだけれどという、問い合わせが何件か寄せられています。(堆肥になっているか否か分かりませんが)あえて言うならば牧草(デントコンーンも含んで)の有機栽培を試みてはどうでしょう。(もちろんJAS有機というわけではありませんが)今まで数多くの酪農家の方の牧草栽培を見てきていますが、デントコーン作りにおいては堆肥(厳密に言うならば、生だったり、未熟発酵がほとんど)を使用していない人はまずいないと言ってもいいと思いますが、牧草になるとはっきりと糞尿を使用する人、そうでない人が分かれます。
 
 牧草やデントコーンといった飼料作物は一般の畑作物と違い、基本的には管理作業がその品質や終了に与える影響は少ないようです。
 逆な言い方をするならばどのような土にどのような肥料や有機物を施用したかが、そのまま牧草の品質に反映される作物と言ってもいいのではないでしょうか。
 
 適正な有機物を適正に利用した牧草は本当に牛の嗜好性が良く、病気や事故の発生も絶対的に少ないようです。
 肥料価格の高騰時ですから、今一度、基本に立ち返りできる範囲内での牧草の有機栽培を考えてみてはいかがでしょう。

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