9月30日 搾乳は収穫作業?

 9月も今日で終わりです。通常の月と違い、9月末は上半期の終わりでもあるので、いつもの月末と一味違ったものを感じます。
 日が沈む時間も一段と早くなっていますが最近の好天で、収穫作業も順調に進んでいるようです。

 ところで酪農において搾乳という作業は、畑作でいう収穫作業みたいなものです。もちろん畑作は年に1回だけの収穫ですが、酪農は1年365日、朝晩2回(最近は1日3回搾乳ってところもありますが)の収穫作業です。
 畑に種や肥料を撒き、除草や追肥を行う管理作業と同様に、牛にはエサを与え、牛舎の掃除を行い、朝晩の搾乳作業があるわけですが、この搾乳(収穫)作業を間違えると、せっかく手間や費用をかけたことが無駄になってしまいます。

 先日、未だに昔ながらの間違った搾乳方法で多くの乳房炎を出し、その結果、大きく経営を後退させている酪農家がいるという話を聞きました。
 どうも話を聞いていると、基本的に搾乳方法を間違っているらしいのですが、周りの指摘に対しても、ほとんど聞く耳を持っていないらしいのです。
 いまどきの時代に、こんな酪農家がまだいるんだと関心?してしまいました。
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 たまたま、今日、我が取引先の酪農家さんで、今年から自動離脱のミルカーを導入して以来、乳量、乳質とともに牛の状態もとても良いという話になりました。
 ミルカーは、装着する事より、外すタイミングが難しいようです。少しでも多くのミルクを搾り取ろうと?ミルカーを掛けすぎると、過搾乳となって乳房に負担がかかり、乳房炎などの原因になります。
 仔牛にミルクを与える作業なども、決まった人が行うのが良いと言われますが、人が変わることによるリスクを考えるならば、自動離脱のミルカーや、哺育ロボットなどの活用も規模に応じて考慮する事も酪農においては、とても重要な投資技術だと思います。

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