12月21日 肥料コスト低減研修会

今日は冬至、この日を境に昼の時間が長くなると思うと少し嬉しくなります。
逆に夏至を過ぎると、真夏前なのに昼の時間が短くなると思うと少し寂しく感じるんですけどね。
 十勝支庁農務課主催のタイトルの研修会に参加してきました。昨今の肥料価格の高騰状況下、低コスト型の農業生産体系へ転換し農業経営の体質を強化することが目的なのだそうです。農務課からは、この度行われる事が決まった国の「肥料・燃油高騰対応緊急対策事業」の説明が行われました。
 十勝農協連農産科学研究所からは「十勝の土壌の特徴とそれに基づいた施肥設計について」のテーマで報告がありました。その内容としては十勝の施肥投入量は、北海道施肥標準と比較して
  
       窒素→多いが、施肥標準に近づく傾向、      
       リン酸→多く、施肥標準に近づいていない
       カリ→施肥標準に準じてきている

 以上が、平成13年までの傾向だそうです。
十勝の土壌は、火山性主体の土壌が多く、その特性からリン酸吸収係数が高く、過去の指導もリン酸増肥の方向で来たため、このような結果になっていると思われます。当然、リン酸は減肥の対象になるのですが、しかしながら、どうも現場の感覚はこの診断結果とは相違があるようで春先の初期成育時の低温がリン酸の利用率を低下させ、結果的に収量の低下に結びついてしまうため、リン酸は極端には減らす事が出来ないということを良く耳にします。
 肥料要素の中でも、リン酸肥料の価格は特に高騰していますから、今後は有機物との平行施用や土壌に固定化されづらいリン酸の使用が鍵を握るのではないでしょうか。(当社商品のCMでした。)

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