3月14日 本気で肥料を減らそう!

今朝の帯広は、朝から雨が降っています。
今年の冬は、暖冬の影響でしょうか雨の降る回数が多いようです。最も昨年の冬は降雪量も少なく、夏場の降水量も少なく記録的な干ばつでしたから、年間降水量平均理論?からいくと足して2で割って平均と言う事になるのでしょうか?
 積雪量が平年より30cmほど多いようですが、融雪も一気に進むのではないでしょうか。

 先日、取引先の農協さんと肥料の削減に関する打ち合わせをしてきました。
肥料を売る農協と肥料を売っている業者がこのような協議をすること自体、数年前だと考えられなかった事ではないでしょうか。

 もちろんきっかけは、急激に高騰した肥料価格によるものですが、特に畜産現場においては家畜糞尿利用と過剰施肥による影響でサイレージが不良発酵を起こしているという研究なども出されており直接的に経営にダメージを与える結果となります。
 
 生産現場を数多く見ていると、肥料価格の高騰に関わらず経営コストを低減させることを目的として肥料の削減に永年にわたり取り組んでいる農家の方も見受けられますが、全体の中から見ればまだほんの一握りだと思います。

 農協の担当者との打ち合わせの中でも、農家の人たちは漠然と肥料を減らすと物が取れないと言った観念が根強くあると言います。
 これに関しては、いくら正当な理論やデーターがあっても肥料削減を実行してもらう事はなかなか難しいと言います。
 しかしながら現在のように肥料価格が数十パーセントも高騰し、今後も以前のような価格水準に戻るか否かは分からない状態のような今こそが、むしろ真剣に考えるいいきっかけになるのではないかと言う事で考えが一致しました。
 
 もちろん、ただ闇雲に肥料使用量を減らせばよいというのではなく、家畜糞尿の有効利用を基本とし、我々が永年取り組んでいるリン酸の肥効を促進させる技術も取り入れながら進めていく事になりました。
 
 化学肥料が安価な価格で容易に入手できづらくなったからでしょうか、行政も堆肥などの利用に関し動き始めているようです。

ページトップへ戻る