本別町の畑ではデントコーン(飼料用トウモロコシ)が早くも芽を出してきました。
近年の飼料穀物価格高騰の影響を受けて、エネルギー飼料としてのデントコーンの作付面積が増加しています。
特に今まで積算温度が低くデントコーンの栽培に適さなかった釧根方面での栽培が増えていおり、これは地球温暖化も一つの要因であるようです。
先日、デントコーン種子を販売しているメーカーの所長との情報交換の中で興味ある話を聞きました。
釧根方面での作付面積が温暖化の影響で、大幅に作付け面積が増加しているのは事実だが、既存の栽培地帯では、温暖化の影響を受け、より収穫量や品質が増加しているかと思いきや、むしろ温暖化は既存の栽培地帯では春先の不順な天候といった形で現れ、それが初期成育の低下につながり、辛うじて夏の高温と秋の遅さで何とかモノになっているそうです。
特にデントコーンは、6月15日までの天候がその年の作柄に大きく影響を及ぼすそうで、
初期成育時にストレスを与える生育処理(葉が数枚になってから散布する)型の除草剤の使用が増えているが、今まさに成長している作物に除草剤を散布すると言うのは作物の生理上、好ましくなくやはり土壌処理(発芽前に土壌に散布する)型が望ましいとのことでした。