11月27日 来年の牛乳生産は減産?

気象庁から3ヶ月予報が出されました。今年の冬はエルニーニョの影響で比較的暖かい冬になりそうとのこと、エルニーニョといえば日本においては冷夏暖冬ということですよね。
 暖冬ということになれば太平洋側ではまとまった雪か雨が降る傾向にあるので注意が必要かもしれません。

その冷夏と多雨の中で収穫された今年の粗飼料はどうも中身が薄いようです。
一般的には今年収穫された牧草やデントコーンのサイレージが来年からの牛君たち?(正確にはメスだから牛さんか?)の主食となり生乳が生産されます。

 早いところではサイレージが開封され給与が開始されていますが、聞くと「喰いは悪くないけど力が無い」という声を多く聞きます。
 
 専門家からの意見では、日照不足で光合成が正常に行われずに成長し、吸収した窒素を蛋白質に変換出来ず、非タンパク態窒素が多い事が考えられ、糖含量が低く推移しサイレージの発酵品質も悪い事が考えられるようです。
 
 飲用乳の消費が減退し、今年の夏頃までには生産が伸び、生産過剰が懸念され、またまた生乳の廃棄処分が行われる可能性も示唆された中、結果的には自然の生産調整という皮肉な結果になりそうな状況です。生乳の指定生産団体の某系統団体の方々も内心ホッとしているのでは?

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