8月3日 グッドアイディア!
8月に入りましたが、各地の畑ではそろそろ雨が欲しいようです。局地的には強い雨が降っているところもあるようですが、しばらく土に染み込むような降雨がありません。すっかり干ばつ傾向です。最も「干ばつに凶作なし」とも言われますが。
原発の影響による肉牛の出荷停止県がまた増えました。いつまでこの措置が続くのでしょうか。業界人としても何ともやりきれない気持ちです。その影響でしょうが日本最大の黒毛和牛の飼養頭数を誇る「安愚楽牧場」が経営危機に陥っている様子です。
宮崎県で発生した口蹄疫のときも1万頭を越える牛を殺処分するなど他にもいろいろな噂も絶えない会社でしたが、今回の原発事故の影響でいよいよ資金繰りが行き詰まったようです。
十勝管内にも直営の牧場が数箇所あり、敷き料や牧草の納入などでの取引先もあり関連業界への影響もあるでしょう。今後の和牛相場へどのような影響が出るのかもまだわからないようですが。
和牛の預託商法として全国に3万人を越える人がこのシステムに投資をしていたようですがリスクのある投資ですから、これは仕方ないですね。ちょっと普通の牧場とは違うところですから!
ほとんどの酪農家では一番牧草の収穫が終わっているようです。牧草の収穫といえば昔は乾草としての収穫が中心でしたが、現在はロールパックサイレージや多頭化に伴う飼養形態の変化に伴い、牧草を細断しバンカーサイロに詰め込む切込みが主流になってきています。
そんな中、浦幌町の玉置牧場さんでは今年から新兵器が活躍しています。
これって何だかわかりますか?
実はこうして使います。
バンカーサイロに牧草を切り込んだ後、サイレージ化を促すためにシートを掛け、さらにその上から土などをかけるのですが、土だとサイレージを取り出すときや冬など掛けた土が凍ってサイレージを取り出すのに一苦労します。
そこでトラックなどの廃タイヤを敷き詰めるのですが、大型のトラックのタイヤともなると一つ数十キロにもなり、夏の炎天下の牧草の切り込み時期にこの作業を人手でやると、相当な重労働になります。
この重労働を何とか機械で出来ないものかと玉置さんは地元の鉄工所と共同で何度も試行錯誤を繰り返しながら、この「タイヤ積み機」(正式な名前はまだありませんが)を完成させました。
これって商品化できるんじゃないですかね。