2月26日 十勝のエコフィード事情

記録的な降雪と寒かった2月も残り3日、今年はいつもの年以上に春が待ち遠しく感じます。

政権が変わり輸出産業を中心として株高、円安が進行しています。輸入資源に依存する農業経営においてはそれほど円高メリットの実感が無いまま、燃料を始めとして飼料・肥料などの価格の値上がりは早いものだと感じます。

TPP問題も、良く分からない言葉の表現で何となく参加方向が決まってしまったようですが、この国の国益とは一体何かが今後明らかになっていくのでしょうか?

輸入穀物に依存する国内の畜産業ですが、先日、地元十勝でのエコーフィードに取り組む現場を見る機会がありました。


中小企業家同友会とかち支部の会員企業でもある音更町にあるタイセイ飼料株式会社、売上の大半は配合飼料の販売が占めますがそれでも大きな設備投資を行いTMRセンター向けなどに副産物を原料にしたエコフィードを製造しています。


芽室町にある和(有)大地飼料販売では、今から17年前カルビー帯広工場の操業開始とともに排出される原料からエコフィード製造が始まりました 。

意外と近くにありながら見る機会があまり無かった地域のエコフィード事情に少し触れることが出来ました。この十勝では既にビートパルプや規格外の農産物などが既に飼料として利用されている実績があります。養豚などと違い法律規制がある反芻動物が多い十勝、また大都市圏と違い食品工場などの数自体があまり多くないこの地域では、未利用資源はもうそれほど多くは無いと思いますが、生産現場としては品質の安定性、供給、価格という面から見てもまだまだ配合飼料に分があるのが現実ではないでしょうか。

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