3月23日 哺育ロボットの活用法

士幌町でホルスタインの去勢の一貫経営を営んでいる国枝さんの牧場では、昨年の12月から自動哺育による群管理を始めました。
p3210007-w768.jpg
最近の酪農・肉牛経営の大型化と自動哺育機の低価格化によって各地で、哺育ロボットによる仔牛の群管理を導入するところが増えています。
 しかしながら全ての導入農家で順調に行っているわけではないようで、ある地域においてはせっかく哺育ロボットを導入したのに仔牛のトラブルが相次ぎ全く使用しなくなってしまった所もあるようです。ただ自分のところで生まれた仔牛だけを哺乳する酪農家と、外部から仔牛を集めてきて哺乳する肉牛農家では、特に肉牛農家のほうが難しいようです。
 その点の違いを国枝さんと話してみたところ、やはり安易に売り手の省力化というセールスポイントだけを鵜呑みにし、生き物を扱う上での基本的な観察や機器のメンテナンスまで手を抜いてしまっているのが原因のようで、むしろ人間の手で哺乳を行っていた以上にしっかりと観察をしなければならないようで、今まで以上に手を掛けているとのこと、それではロボット哺育機の導入のメリットはというと、結果的にDG(日増体量)が上がって初めて出るのではないかということでした。
p3210008-w768.jpg
国枝さんの工夫で作った、手動で昇降できる屋根、寒かった今年の冬など効果的だったようで始めての冬でも死亡率はかなり低かったようです。
p3210010-w768.jpg
敷料には籾殻を使用しており、とてもきれいで仔牛たちも気持ちよさそうに寝ています。

ページトップへ戻る