昨年の7月に「北海道発農力最前線」という本を書かれた、北海道立十勝農業試験場生産研究部で農学博士の加藤淳さんをゲストに迎え、農経部会の1月新春例会を開催しました。
加藤さんは、実は帯広出身で帯広畜産大学を卒業後、十勝を離れ、道立中央農業試験場やオーストラリアクイーンズランド大学などで食品科学工学を学び、「小豆およびインゲン豆の加工特性とその変動要因に関する研究」で学位を取得され、およそ20年ぶりに生まれ故郷の十勝に戻り、2005年から十勝農業試験場に勤務をされています。
主な著書には「小豆でぐんぐん健康になる本」「地域特産物の生理機能・活用便覧」などがあり、昨年出版された「北海道発農力最前線」は2005年から2006年にかけてHBCラジオ「朝刊さくらい」の毎週木曜日の「今朝の三枚おろし」というコーナーで農産物や農業生産を中心とした「食」に関するコメンテーターをしていたのがきっかけだそうです。
例会の公演内容は健康維持やスローフードに始まり、北海道産の大・小豆の生理調節機能に果たす役割など大変興味深いお話でした。さらには現在、中国などから輸入されている小豆などは、とても北海道産のものとは比較にならないほどの中身であるにも関わらず、単純に価格で比較されていることに関してはいささか情けない気持ちになりました。
講演終了後、会員から積極的な質疑が交わされ大いに盛り上がりました。
例会終了後、なぜか小豆の一杯入った大福もちが無性に食べたくなりました。