先日、地元信用金庫でこのようなパンフレットが置いてありました。
今まで、農業経営のための金融機関といえば、所属する農協から運転資金(営農資金)を借り入れたり、クミカンという(現在ではこれがない農協もありますが。)農業独特の金融制度が中心でした。(今でも、これらが中心には変わりないのですが。)農業経営の場合、農地を担保とした融資になるので、なかなか、一般の金融機関が農業界に積極的に融資活動を展開してくる事はありませんでした。
しかしながら、近年、我々の農業経営部会でも農業金融問題をテーマに取り上げ、複数の金融機関の担当者を招いて例会を開催してきた中では、優良な農業経営者に対しては積極的に金融機関も応援して行こうという意気込みを感じる事がありました。(特にノンバンクが積極的だったのが印象的でした。)
農業経営のための借入先の選択肢が広がることは、大いに結構な事だと思います。しかしながら、それに対しては一般企業と同等に、自己責任に基づく経営としっかりとした営農計画を持つことが、より重要になっていくのではないでしょうか。「隣り農業」や、毎年、年末のクミカン整理の時期に農協に怒られに行くのが恒例になっているようでは、やっていけなくなる時代がすぐそこまで来ています。