1月4日 ごあいさつ
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
穏やかな天候に恵まれた三が日が過ぎ、いよいよ今日から平成20年の仕事が始まりました。
年明け早々、NY原油先物市場でついに原油価格が1バレル当たり100ドルを越し、米株式とドル相場の急落といった波乱のスタートになりました。
新年の新聞紙上などでも環境問題がやたらと取り扱われ、今年の夏に開かれる洞爺湖サミットではもちろん地球温暖化がメインテーマになるようです。経済発展と、環境問題の両立という大変難しい問題をクリアしていかなければいけない平成20年はどのような年になるのでしょうか。
一方、我々のビジネスの場である農業も経済と環境問題の正しく狭間に位置しているわけですが、このような状況の中、我々が農業生産現場に対して何が出来るのでしょうか。
現在、北海道新聞総合面に「崩食豊食」という連載がスタートしました。
昨日3日の紙面では規模の拡大を図り、飼料価格の高騰にあえぐ豊頃町の(有)Jリード(我々、農経部会の会員です。)井下社長の苦悩と、経営規模を過度に拡大せず放牧を中心とした「自分流の経営」マイペース酪農を対比した様子が掲載されていました。
また連載記事の後半では、新年度の事業計画に全国の農協で初めて「放牧」を明文化して盛り込む予定の浜名町農協(石橋組合長も同友会会員です。)のことも書かれていました。
昨年、戦後農政の大転換として品目横断的経営安定対策がスタートしたばかりですが、選挙がらみの思惑もあり、早々に見直しが図られそうです。本当にいつもながら国にも振り回されています。
グローバルな時代(あまり好きな表現ではないのですが、)であろうがなかろうが、自らの経営の方向性を見出していくために何が必要なのでしょうか、私は自分(自分の経営)が時代に必要とされているか否かということをいつも考えています。
また、そのためには情報の収集は絶対に欠かせません。情報化社会と言われて久しいですが、しかしながら今までどれだけの情報に振り回され続けてきたことでしょうか。
数ある情報の中で真に必要な情報を見抜く力を養うことや、その判断を仰ぐ信頼できるパートナーに我々はならなければいけないとも考えます。
世界的に資源や食糧の争奪が加速化しそうな気配や地球環境保全が叫ばれる中、どのような農業経営の舵取りを取っていかなければいけないのか、また今年1年間勉強していきたいと思います。