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6月14日 リン資源の有効活用
飼料穀物価格の高騰に引き続き、肥料価格も上昇を続けています。
その理由は、もちろん原油価格の上昇に伴う原料のナフサ価格の高騰などですが、原料を100%輸入に依存しているリンの問題は更に深刻な状況です。
以前から言われてきた事ではありますが、リンは有限資源であり、今まで日本に対し最大のリン鉱石の輸入先であったアメリカは2001年にすでに自国のリン鉱石を全て輸出禁止の措置を取っていた事は皆さんご存知だったでしょうか。さすがはアメリカ、やる事が早いわい!
その後、日本はリン鉱石の輸入先を中国に頼っていくわけですが、中国政府も自国の経済発展に伴い、国内利用が優先ということでリン鉱石の輸出に対し高関税化し、実質上の輸出禁止措置を取り始めているようです。また最近発生した大地震の被災地、四川は中国国内でも有数のリン鉱石の産出地だそうで、今後、その影響も出てくるのではないでしょうか。
来月からは、新しい肥料年度に入りますが、まだ農協などが肥料価格が提示できないという前代未聞の状況になっているようです。
今まで湯水のようにジャブジャブと化学肥料を使ってきた時代はどうやら、方向性の転換を迫られることは間違いありません。好むと好まずに関わらず有機農業の方向へ進むのでしょうか。
先日、堆肥製造を手がける会社の社長さんが、最近、農家の方の視察が急激に増えたといっていました。 必然的に身近にある肥料資源に注目が行くのでしょう。
そこで当社が、永年にわたり帯広畜産大学などと共同で研究を行ってきた肉骨粉中のリン資源の活用にも、どうやら注目が集まりはじめました。
(詳しくは"肉骨粉再資源化プロジェクト”のカテゴリーを見てください。)
そこで、6月19日から21日までの3日間、札幌ドームで北海道洞爺湖サミット記念の「環境総合展2008」が開催されますが、帯広畜産大学地域共同研究センターブースにおいて当社のパンフレットを置かせてもらうことになりました。
私も開催期間中に足を運ぼうと考えています。