まだ4月だと言うのに今年の春はここに来て気温の高い日が続いています。雨らしい雨もほとんど降らず土埃が舞い上がる光景を各地で見かけます。ちょっと埃を押さえる程度の一降りが欲しいところですね。
先日は私が所属している北海道中小企業家同友会とかち支部の定時総会が開催されました。
総会ではセイコーマートの丸谷社長の記念講演があり、地域にこだわるセイコーマートの経営戦略にとても感銘を受けましたので、その内容について少し書きたいと思います。
北海道民なら利用した事のない人は殆どいないと言っても過言ではないseicomart。年間の来店客数が2.3億人。単純に計算すると道民一人当たり年間42回は来店していることになるそうです。
北海道内179市町村のうち実に95.5%にあたる171市町村に店舗があり全国のCVSの中で3年連続で顧客満足度第1位を獲得しており正しく地元に愛されているCVSなのです。
北海道内を仕事で走り回る私にとってもseicomartは強い見方です。
そんなseicomartですが、実に興味深かったのは、北海道産の原料をとても多く利用していると言うことです。一般的にCVSチェーンと言うのはあまり地元の材料にはこだわらないイメージがありますが、実はseicomartこそ北海道の一次産業においても良きパートナーなんですね。道北の豊富町には乳業メーカーを持ち、生乳販売や自社での乳製品製造のための原料として年間5万tも取り扱い、おにぎり向けのお米、具材の鮭、サンドイッチ用のレタス、ハムに使用される豚肉、最近流行の100円惣菜などにも北海道産の原料が数多く使われています。
そして企業の最大の地域貢献として関連会社やパート従業員を含めて2万人の雇用創出を産み出しているそうです。
仕事柄、毎日のようにCVSにお世話になっていますが、少しお店の選択を考えなければいけませんね。