6月27日 農業経営者を育てるということ

6月もあと3日で終わります。一番牧草も刈り取り適期を過ぎつつあるのですが、最近はことごとく予報に反して雨が降っています。雨量としてはそんなに過剰なほどでは無いようですが、刈り倒した牧草が雨に当たると飼料としての価値が低下してしまい、生産乳量が落ち場合によっては牛の健康の悪化などにも繋がりかねません。真夏の日差しが恋しい今日この頃です。

先日、札幌にあるオーストラリア領事館の計らいでオーストラリアの農業経営者との意見交換会が開催されました。
「NUFFIELD INTERNATIONAL」と言う1950年代から始まった一般企業や金融機関がスポンサーとなり、農業経営者を育てるスカラーシップ制度で6週間をかけ世界中を回るのだそうです。日本の農業者との交流は今回が初めてとのことでした。

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20代後半から、40歳程度までの農業経営者が今後の自分達の農業経営の方向性やそれぞれが抱えている課題をこのプログラムを通じて答えを導き出し、帰国後は地域のリーダーとなって行きます。

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お互いが抱える後継者問題や環境問題はTPP交渉などで利害対立が存在するのも事実ですが、抱えている悩みは共通のようでした。

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意見交換会の後は懇親会。アルコールが入れば片言の英語とスマホの翻訳アプリで大いに盛り上がりました。

このスカラーシップ制度は、現在オーストラリアだけでは無く、農業経営者を育てる制度として世界的に広がりを見せているそうです。是非この制度を日本にも広げて行きたいとの事でした。
今や世界の動きを無視して出来ない農業経営。そこに存在する農業経営者が世界的な視野を持ち営農に当たることはとても重要です。建物や機械に補助金を出すことだけで農業経営者は育ちません。このような取り組みこそが真の農業経営者を育てると言うことではないでしょうか。

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