飼料や肥料、農業生産資材価格の高騰が続いています。
日々農業生産現場を回っていて感じることがあります。間違いなくこの状況下、経営が楽になって良かったという方はいないと思いますが、今後の経営の先行きに対しての考え方に関しては、かなり個人差があるように思われます。
とかくテレビや新聞などのマスメディアは悲観的な情報が中心となりますが、生産現場ではまだまだ未来に明るい希望を抱いている農業経営者だっていっぱいいます。
堆肥や有機物の利用を積極的に行ってきた畑作農家の方たちは、やっと我々のやってきたことが評価され始めたと言います。
穀物の多給より土作りや草作りに力を注いできた酪農家の皆さんは、これが当たり前の時代だといいます。むしろ今まで時代のほうが異常だったといいます。
このような前向きな考え方を持った方たちと接していると、やっぱり農業は大切なんだと感じます。このような農業経営者の皆さんににこそ、我々消費者は、食糧生産を担っていただきたいと思いますし、厳しい経営状況下においても素晴らしい志を持った農業経営者がいることをもっと多くの人たちに知ってもらいたいと考えます。