内閣府が9月に実施した世論調査で上記のような結果が出たそうです。中国製を中心とした輸入食品での相次ぐ問題が噴出した昨今ですから、このような結果が出るのは当然と言えば当然かもしれません。理屈ぬきにこの結果は評価したいものです。
問題はこれだけ国民から指示を得られた国産品を今後とも買い続けてもらうために何をしなければいけないのかということでしょう。中国産が危険だから、それだけの理由でとりあえず国産で選ばれたとするなら、この結果は長続きしないかもしれません。安全性と品質は重要なコストであるということを伝えていかなければいけないでしょうし、国産品指示を一過性のもので終わらせないために、この機会に日本の消費者のハートをがっちりと掴むために全ての食糧生産に関わる人たちがしっかりとした意識を持つことが重要ではないでしょうか。
現実的には多様化している「食」に対して、全ての食料を国産でまかなう事は不可能でしょうしが、また安全性がしっかりと担保されている輸入食品であれば、何が何でも国産ではなくとも良いと思います。(個人的にワインなどは、まだまだ圧倒的に品質面でも輸入品には勝っていないと思います。)
それにしても、一時期、日本は工業製品を輸出し、稼いだ外貨で食料は海外から安いものを輸入したほうが良いと叫んでいた、経済人や評論家の人たちは現在の状況をどのように見ているのでしょうか、是非、意見を聞いてみたいものです。