雪の多かった今年の冬ですが、各地で畑が顔を出し始めました。それに伴い画像のような堆肥(家畜糞)の山も現れました。
今年に関しては昨年来の肥料価格の高騰の影響なのでしょう、厳冬期でもダンプなどで家畜糞を移動する光景を数多く見かけました。
「豊作の一歩は土作りから」などと昔から言われます。本来であれば肥料(化学肥料)の価格が高かろうが安かろうが、理屈ぬきに堆肥の利用は農業の基本であるはずですし、某系統肥料袋の裏にも「適正な有機物を施し・・・」と明らかに書かれています。
目先の収支に追われて、安く手間の掛からない肥料利用だけに頼ってきた昨今ですが、この時を機会に土作りを見直すきっかけになればと思います。
先日、帯広畜産大学の谷先生より農水省がまとめた「土壌管理のあり方に関する意見交換会報告書」たるものをいただきました。
肥料価格の高騰が背景にあるものと考えられますが、堆肥の活用に関しての報告書は、今さらという気がしないわけでもありませんが、報告書の中で堆肥中のリン酸分の肥効率を100%と明記されている事には驚きました。
これも堆肥の有効利用による減肥の理由としたいのでしょうが、リンの価格がこれほどまでに高騰しなければ分からなかったことなのでしょうか。
今日は3月最後の日、事業を営んでいるものにとっては大晦日以上に特別な思いのある日です。