7月13日 リスクコミュニケーション
昨日は暑かったです。帯広の最高気温は33.3℃だったとか、タオルを持ち歩いての仕事でした。今年に入っての全国での熱中症による支社が70人を越えているそうですが、まだ7月に入ったばかりですから今後もその数は増えていくんでしょうね。くれぐれも予防対策はしっかりしたいものです。昨日、室蘭の高校野球部員が練習中に熱中症で体調を崩し病院に運ばれたそうですが、室蘭の最高気温は24℃台とのことで、どんな激しい練習していたかわかりませんが24℃で熱中症はちょっといかがなもんか?
福島県産の牛肉から検出された放射能汚染物質は給与された稲ワラが原因だったようです。この牛肉は千歳市内の飲食店でも提供されていたとか、基準値を超えていたとはいえ毎日この牛肉を食べ続けるわけではないのですから、あまり騒ぐ必要も無いですね。
先日のユッケによる食中毒といい今回の放射能検出といいご難続きの牛肉ですが検査体制だけは徹底して欲しいものです。ただ、たまに食べるレバ刺しが食べられなくなったのは残念ですが。
先日、たまたま工業試験場と畜産試験場の研究員の方との別々の打ち合わせの席で偶然、同じような話を聞きました。我々日本人というものは事が起こらないと動き出さないというような内容の話で、絶対安全だと言われた原発に然り、日本では発生しないと役所が言い切ったBSEにしろ、結果的に大きな社会的パニックを引き起こしてしまった訳で前提として事故が起きるかもしれないと言う議論が出来ない国のようです。
アメリカなどでは原発の事故は起きるという前提で対策チームが組織されているようですが日本では全くそのような組織もなく消防署員がホースで水をかけるなどと何ともお粗末な対応しかできないものでした。
関係者間で意見交換や情報の共有を行うことをリスクコミュニケーションというのですが普段日頃からこのことに慣れていない我々日本人はいざ事が起きてから騒動になる傾向があるようです。騒動がおきてからでは冷静な議論すらすることは難しくなります。
そもそも原子力によるエネルギー依存や食の安全問題などは毎日生活しているすべての国民が興味を持っていなければいけない問題だったのでしょうが、あまりにも我々日本人がそれらのことに対して無関心すぎたのかも知れません。