中国の酪農ビジネス

先日、NHK BS1で、やっていた中国での酪農ビジネスの特集番組を見たでしょうか、以前、中国人は乳糖不耐症の人が多いから牛乳は飲まないと聞いたことがありますが、全くのデマだったようです。中国国民の牛乳の需要は経済成長速度と同様にものすごい勢いで伸びているようです。

 番組では、中国の二大乳業メーカーの熾烈な販売と酪農家からの買い入れ競争を中心に構成されていましたが、その一方、国策により遊牧民が酪農家に転進させられ借金苦にあえいでいる様子や、酪農ブームに便乗しようとする投資家達、終いには、在来種に白黒の色を塗ってホルスタインに見せかけたニセモノ牛の販売など、やはり中国らしい(失礼!)問題など、何でもありのようでした。
 
 乳牛用の配合飼料などの話題は、取り上げられていませんでしたが、当然あれだけの勢いで酪農が伸びているわけですから、飼料用穀物がバイオエタノール向けとあいまって逼迫していくのは当然のことなのでしょう。
 
 個人の酪農家でも、欧米の搾乳機器を導入して数百頭規模の搾乳を行い、とても豊かな生活をしている酪農家と、方や2~3頭の牛を共同の搾乳場まで連れて行き、搾乳をしている風景がここでも中国での格差を垣間見ました。

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