牛にとっていい草とは
飼料価格高騰の折、改めて反芻動物にとっての”いい草”を考えてみました。 本別町で新規入植された児玉牧場さん(同姓ですが親戚ではありません。)では、ボーンエース(畜産用)と牧草の更新時に骨炭を永年にわたりご利用いただいています。 場主の児玉武さんは、岐阜県の出身で、長沼町の宇都宮牧場などで実習を積み、現在でも牛の改良には大変に熱心で、経営規模は決して大きくないのですがとても牛を大事に飼われいる方です。 先日も、児玉さんと牧草の話になり、牛にとっていい草とは何かがわかってきたという話で盛り上がりました。 知らない方が聞いたらおかしいんじゃないのと、思われるかも知れませんが、牛にとっていい草って人によってかなりバラつきがあるんです。 飼料分析っていうのがあるんですが、もちろん分析してみて、栄養価(蛋白質、エネルギー、ビタミン、ミネラルなど)が高いことは結構な事です。ただ、重要な事は、どのような草であっても牛が喜んで食べてくれなければいけないということなんです。(ここ、喜んで食べてくれるってところ大事です。)喜んで食べるものが無くて、いやいや食べてる草なのか、また、嗜好性の高い配合飼料と混ぜられて、ごまかされて食べさせられてるのか、ここをしっかりと観察する事が大事なところだと、私は思います。
人によって、草が柔らかいから食べるとか、色がいいだとか、穂が出たから食べないからとか色々なことがいわれます。確かにそれも、そこにおいての事実なのでしょうが、先ほどの児玉さんは牛が喜んでお腹一杯食べて病気にならない草と、言われました。確かにその通りだなと感じました。
乳牛は、とてもデリケートな動物です。ちょっとした草の良し悪しが、すぐに牛の体調の変化に現れ、ややもすると病気にもなったりもするわけですから、最近、あまり聞かれなくなってしまったのですが、「いい牛作りは、土
作りから」今一度、真剣に考えて見ませんか。