また始まった!

今朝の北海道新聞より、北海道内の牛乳生産量が前年割れだとのこと。

昔から、生産調整の後は生乳不足の状況が起きているものですが、今回の場合、配合飼料の原料となる輸入のトウモロコシや大豆の価格が上昇し、製品の配合飼料価格としては4月現在、前年比21.5%の値上がりになっていて、現在は飼料価格の高騰が更に生産の伸びを阻害している要因だというものです。
 
 北海道農協酪農畜産対策本部委員会では生乳増産に向けた対策として「カウ・コンフォート(牛快適性)運動」を打ち出して牛舎の換気や、水を十分に与えるなど牛にとって快適な環境を与えて生産を高めていこうという狙いのようですが、生産現場ではすでに行われている事だと思うのですが?
  
 今後、輸入飼料価格が下がっていくことは、どう見てもなさそうですし、やはり根本的に自給飼料の見直しを図っていかなければいけないとでしょう。幸い、今年の暑さにより、デントコーンなどは今のところ良い実入りもきたいできそうですし、すでに収穫を終えた1番牧草の中身も期待できそうですので、今後の生乳の生産は伸びが期待できるのではないでしょうか。
 
 乳業メーカーとしては不足するバターや脱脂粉乳を以前のように輸入するのでしょうか、魚の例を取る様に、日本が世界で食料の買い負けが続く中、以前のように国内では足りないから海外から買えばよいといったようなことは、今日、難しくなっていくような気がしますが。

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