3月4日 和牛素牛価格はまだまだ下がる!

今日は、北海道ホテルで開催された帯広市、(独)家畜改良センター十勝牧場、(社)畜産技術協会主催の「2009黒毛和牛セミナーINおびひろ」へ参加してきました。

まずは、試食会からスタート
p3040042-w512.jpg
なんだ、かんだ言っても和牛はおいしい!

試食会に続いては、島根県で日本国内でも有数の黒毛和牛生産牧場の(農)松永牧場の松永直行氏による「大規模農場における効率的和牛生産について」のテーマで基調講演がありました。
 講演の中で、現在の景気と繁殖牛頭数などから見ても今年の夏前までに和牛素牛価格は更に10万円は下がるのではとのショッキングな報告があり、それをピンチと見るかチャンスと見るかは生産農家しだいであると述べました。
 また、これからの畜産業界のポイントとして、口締疫に対するリスク管理や疾病障害への対応策、肉用牛の改良をもっと早めるべきなどとの提言、国際情勢からエコフィードの活用や自社牧場ブランドの牛肉販売までと多岐に渡り幅広い見識に基づく大変参考になる講演でした。

 特に興味があった話で、人間の味覚と言うのは、一番が”耳”であり、次に目、臭いと続き舌は一番最後であり、耳と目と鼻をふさぐと牛肉と豚肉の判断すれ出来なくなるそうで、それだけ人間の味覚と言うものは千差万別とでも言うところでしょうか。
 ブランド牛の食味比較をした時にもほとんどブランドと食味の関連性はなかったそうです。
 
 以前から、我々も感じているのですが最後は、やはりどこで生産されたかではなく、誰がどのように生産したかによるところの要素のほうが農産物にとっては大きな要素であると言う事は肉であろうがイモであろうが同じことのようです。
 これが農畜産物の宿命かもしれません。

ページトップへ戻る