9月29日 津別町山田牧場

昨年、農経部会の視察で一度訪問させていただいた津別町の山田牧場さんへ帯広畜産大学の研究員の加藤さんを連れて行ってきました。
 今年のような不順な天候条件下で有機栽培のデントコーンがどのような生育をしているかに興味があり、昨年は見ることが出来なかったデントコーンの圃場や詳しいお話を半日、山田さんにお付き合いいただきじっくりと聞いてきました。
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山田さんの話によると津別町自体は十勝やオホーツク方面ほど極端に生育は悪くないそうですが、近年の中では茎は細く俵も短めとのことでした。
しかしながら丈は平均で3メートル50センチはあり圃場全体の揃いもよく化学肥料や除草剤を一切使用しなくてもこれほどの生育ができ、平均的なデントコーンの糖度が4度前後に対して山田さんのデントコーンは12.5度ほどになるそうで見かけもさることながら中身の質の高さに驚きました。

 山田さんは有機酪農に取り組んで今年で10年目を迎え、今年新たに2軒の酪農家が新たに仲間に加わったそうですが、今まで培ったノウハウをマニュアル化し、その通りに実践してもらった結果、初年度から通常以上の品質と収量が伴いこれに対しては新たに取り組んだ2軒の酪農家も驚いたらしいです。
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この業界の悪いクセで、何か従来と違った事に取り組むと「あそこは牛がガタガタだ!」とか
経営が傾いているなどとの僻みが聞こえ、事実、山田さんのところにもそのような話を聞きつけ、ある試験場の先生が訪れ、そうではないことを確認し、それ以来すっかり有機酪農のファンになった人もいたそうで、私も興味あることに関しては人の噂だけを鵜呑みにしないほうがいいと思います。
大勢で行く視察研修よりも、一人二人で行って直接お話を伺うとその方の取り組みに対する思いや熱意がヒシヒシと伝わってくるものです。

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