1月21日 クローン牛・豚は安全?

 テレビでは、アメリカのオバマ新大統領の就任式の模様がひっきりなしに放映されています。
あれだけの観衆が集まるのは、未曾有の経済危機に対するアメリカ国民の期待の表れと言うよりもお祭り好きの国民性だけ?と見えてしまうと感じるのは私だけでしょうか?
 いずれにしても日本で新しい総理大臣が就任したといって、あれだけ国民が熱狂的になることはあり得ないですよね。これも冷めた国民性のせいなのか、総理大臣があまりにもコロコロと変わりすぎるせいなのかは分かりませんが?
 
 先日、内閣府の食品安全委員会から、体細胞クローン技術で生まれた牛や豚について「通常の牛や豚と安全性は変わらない」との評価書が発表されました。
 体細胞技術と言うのは、同じ遺伝子を持った動物をコピーして貼り付け?じゃなくて大量に生み出す技術です。
 
 和牛で言うならば、最高の格付けであるA5の肉質の牛や、乳牛であれば高泌乳や体格の優れた牛などを大量に複製すると言うものです。
 
 通常、牛の改良と言うのは優れた能力を持つ牛の精子を人工授精という形で行って生きますが、当然、改良までの時間もかかります。、それをさらに進めたのが受精卵移植技術(ET)というものです。現在の畜産現場では当たり前のように行われている技術です。
 
 体細胞クローン家畜においては、これまでの研究で死産が多いとか短命であるなどという報告があるようですが、今回の評価書は、食肉としての安全性は問題ないということなのでしょう。
 
 現実的には、経済行為として生産していくためにはコストの問題が、当面の課題であるようですが、技術が更に改良されれば、スーパーの店頭などで、現在の高級和牛肉が豚肉やジンギスカンを買う程度で並べられる事になるのでしょうか。

 クローン技術により絶滅したマンモスなどが復活するかも知れないなどという報道がありましたが、食肉以外の分野で考えていくといろいろなことが考えられる、夢の技術なのかも知れません。

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