1月31日 これからの時代のP(リン)の使い方(その1)

 今日で、1月も終わり、あっという間の一月でした。
この時期、営農計画書の提出や、税務申告の準備などで普段慣れない事務処理に農家の皆さんは追われているようです。
 
 さて、異常ともいえる肥料価格の高騰状況下で、今後の営農戦略に頭を痛めている方も多い事と思いますが、今後の肥料価格の動向について、いろいろと調べてみましたが、燃料や飼料穀物価格のように値上がり以前の水準まで価格が下がることは考えにくいようです。
 
 その根拠としては、日本が全面的に輸入に依存しているP(リン)とK(カリ)について、現在の価格は投機マネーの流入によって形成された価格ではなく、あくまで需給関係で出来た価格であると言う事、世界的な人口増加や、それに伴う食料争奪競争の元で自国の食料確保のため資源の囲い込みと、リンやカリは対外的な戦略物質になる可能性もあり、そのよい例が世界でもトップクラスにクリーンなリン鉱石を産出していた米国が今から10年ほど前にすでにリン鉱石を全面的に輸出禁止措置を取ったと言う事実。
 
 カリに関しては、ロシア、カナダ、ドイツの主要3国だけで世界のカリの75%を握り寡占化状態にあります。
 
 そのような中、昨年暮れには、日本国内にあるリン資源のリサイクル使用を進めていくための「リン資源リサイクル推進協議会」という組織も設立され、当社も早速入会しました。

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