8月16日 規格外野菜が人気?

 以前から思っていたことですが、やはりここに来て出てきました。
昨日の日経新聞より、食料品の相次ぐ値上げなどで通常より1~3割ほど安い規格外の「ふぞろい野菜」が家計費を少しでも抑えたいと考える消費者の間で人気だというのです。
 
 几帳面すぎて見栄っ張りの消費者が悪いのか、それともロスを出したくない流通業の思惑なのか、それによって廃棄されている規格外野菜の多さは以前から気になっていました。
 
 人参の収穫が終わって、真っ赤になった畑を良く見かけます。収穫時の選別で出荷できないものが選別されるのですが、これだけに留まらず今度は選果場の洗浄で傷などが見つかると更に廃棄対象となり収穫シーズンで数千万円の廃棄処分料がかかっていると聞きました。
 それを引き取ってきた酪農家で見たのですが、ほんのつめ先にも満たない傷があったのですがその傷があるせいで商品にならないというのです。
 確かに飼料価格の高騰化で、今なら立派な飼料としての再利用もあるのでしょうが、バイオ燃料に使用される作物もそうですが、まずは人間が食べるのが先でしょう。
  収穫段階で腐ったりしているのであればいざ知らず、形が悪いとか大きすぎとか小さすぎると言うのは、考えてみれば野菜たちにとっても失礼な話じゃないですか。

 食料価格の上昇や所得が伸びなくなってきたから、規格外の野菜が見直されてきたというのは、なんとも情けない話ではありますが、まあこの際それは良しとしましょう。
 食糧危機も目前まで迫ってきているようですので、食料自給率200%の北海道はそろそろ日本国家からの独立を考えましょうか。

ページトップへ戻る