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9月13日 わが社にとっては9.11より9.12
6年前の9月11日、アメリカで同時多発テロが起きました。追悼の様子を伝えるニュース番組が放送されています。
この翌日、日本では何が起きたか記憶に残っている人の数は間違いなく減っているのではないでしょうか。
そうです日本で始めてのBSE(牛海綿状脳症)に感染した牛が発見された日なのです。
この日以降、テレビでは朝のワイドショーから晩の報道番組まで同時多発テロとBSE感染牛の発見の話題で持ち切りでした。
永年にわたり、天然アパタイトという骨のマテリアルをメイン商材としたわが社にとっても、日本で初のBSE感染牛の発見という出来事は、その後、大きな影響が及んできました。
欧州でBSEの発見が相次いだ1996年頃、我々もいち早く輸入商社と連絡を密にし、BSEの原因は蛋白質摂取を目的とした、汚染されたMBM(肉骨粉)が原因で我々のような高温で熱処理され蛋白質を含まないアパタイトは関係ないと聞かされていました。
しかし、このBSE感染牛発見という出来事から派生した、食の安全・安心、偽装問題、ましてや風評被害などは想像を絶するようなものでした。
おそらくわが社のような零細な一企業などがこのような風評被害に巻き込まれようが、それほどの社会的な影響も無く、事業の継続を絶たれてしまうものと勝手な想像を描いていました。
回りからは同情の声なども寄せられましたが、残念ながら、わが社ににとっては何の解決にもなるものではありませんでした。
その間、関連行政機関、支庁、取引先JAなどから、連日のように問い合わせの電話が鳴り続けましたが、わが社が原因で発生したのではないと開き直りの気持ちで対応し、地元行政機関では、ら致があかぬと直接農水省とも連絡を取りました。
翌年の3月に飼料安全法が改正され、わが社のような高温で熱処理された骨灰(アパタイト)、骨炭はBSE感染のリスクが無いものと明確に分類がなされ、とりあえず、首の皮が一枚繋がったなと安殿の気持ちになったのを今でも鮮明に記憶しています。
このBSE騒動以降、帯広畜産大学などとの共同で肉骨粉再資源化PJが始まっていく事になりました。