8月21日 選挙とFTA問題

衆議院選挙が公示され、各党党首によりアラ探し的な論戦が繰り広げられています。
それでも期日前投票には多くの有権者が訪れ、この選挙に対する関心の高さがうかがえます。
 
 先日、民主党のマニュフェストにアメリカとのFTA(二国間貿易協定)を進めるとの公約に対して、自民党が国内農業に対して壊滅的な打撃を与える公約だと批判し、慌てた民主党が公約の一部を修正し、言い訳に翻弄するといったドタバタ劇がありました。
 ここでも「自民党に対する不満、民主党に対する不安」の一部が露出してしまいました。

 この件で取引先の肉牛生産農家の方と次のような話になりました。日本国内での食料自給率を高める事はもちろんであるし例外なき完全自由化は極端であるにせよ、現実問題として日本の農業生産自体が海外からの資源に依存していると言う事実を忘れてはいけないということだ、というのです。
 全くその通りで、日本の畜産は餌となる穀物のほとんどを輸入に依存し、作物を生産するための肥料原料の多くを輸入でまかなっているわけです。

 この現実はしっかりと認識した上で物事の交渉に当たって欲しいし、その上で日本国内で生産される食料をどのように位置づけるのかを国には考えて欲しいのです。

 単なる選挙のためのばら撒き合戦だけに一票を投じることなく選挙を迎えなければならないと思うのです。

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