2月21日 プロ農家

朝の最低気温もマイナス10℃以下になる日が減ってきました。一段と春が近づいてます。

 最近、農家の皆さんと話していて特に感じることがあります。
昨年、一昨年と豊作とは言えない天候が2年ほど続き、ビートなどは2年続きの不作、酪農家にとっては極端な暑さなどで牛群のコンディションを崩す原因にもなりました。

 私がこの仕事を続けて以来、良くこのようなフレーズを効きました「天気のいい年なんてどんな資材を投入したってモノは取れるんだ!」こだわりの資材売りにとってはちょっと悔しいというか、面白くない言われ方でした。確かに天候の安定した年は資材の良し悪しにはさほどの結果の差は見えにくのは事実かも知れませんが、どこの農村地帯でも昔、よくこのように書かれた看板を見かけました「豊作の第一歩はまず土つくりから」土つくりと一言で言ってもかなり幅の広いことではありますが、少なくとも化学肥料や農薬一辺倒の作物つくりではないはずです。

 昨年、一昨年の天候に関わらず安定した作物つくりや生乳生産をしている多くの農家の方たちに共通して言えることはプロの農業者としての意識の高さがあるということです。家庭菜園やガーデニングなどの趣味の世界であるならいざ知らず、少なくとも農業生産でメシを食っているわけですから、天候が悪かったなどという言い訳を始めにしているようではお話にはなりません。
 明日の天気、今年の天気、来年の天気がどうなるかわからないから安定した生産(経営)のために行うのが土作りのはずです。
 
 結果論として天候の良い年だけ農業をやるなら農家だけじゃなくてもいいんです。
来年度から導入される農業者戸別所得補償制度は国民の血税から安定した食糧生産を行う農業者へ所得を補償する制度です。日本の農業者は基本的に世襲制です。農業をやりたくても簡単に出来る仕組みにはなっていません。故に農家に生まれることが農業経営を出来るアドバンテージのひとつなんですね。

 揺らいでいる民主党政権ですが、政権がどう変わろうとこれからの国民の食糧生産を担っていく農業者には所得補償という制度の根本に変わりは無いと思われます。

 後継者を育てる側も育つ側も安定的な生産のための「土つくり」をしっかりと伝え勉強を行い結果を出すこと行うこそが所得補償を受けるプロの農家の絶対条件だと思いますが、どう考えますか?

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