1月31日 規模拡大の結果

あっという間に1月も今日で終わります。今年の冬は暖冬などといわれていたようですが平年並みの寒さが続いているような気がします。十勝でも一番寒い陸別町方面の農家の方は氷点下30℃を越えた日が何日かあったと言ってましたが。    
 
鹿児島と宮崎の県境にある火山噴火の影響が心配になり、昨年暮れに訪れた宮崎県日南市のマンゴー栽培農家の永倉さんに連絡を取ってみました。
 永倉さん曰く、マンゴーはハウスで栽培しているので直接降灰の影響はないそうですが、ハウスの中は昼間でも真っ暗で灰の除去作業に追われているとのことでした。ただ露地の野菜などは壊滅的な被害だそうです。火山の噴火などは自然災害以外の何者でもなく国のしっかりとした対応を求めますが何ともやるせない気持ちです。

 同じ宮崎では鳥インフルエンザの感染がさらに拡大しています。物価の優等生と言われた鶏卵価格は生産者の規模拡大によるスケールメリットの結果ですが、一度このようなウイルスなどによる感染症が起きるとその被害もスケールに比例して甚大なものになります。

同じ家畜を飼養する酪農などにおいても、口蹄疫を始め、ヨーネ病、サルモネラ症、ウイルスや細菌による感染症が数多くあります。各農家での防疫管理はもちろんのことですが極力外部からの牛の導入を避けるなどの自己防衛にも努めなければいけません。経営規模の大小に関わらず現場では感染症が発生しています。
 
 養鶏や酪農がどれだけ近代化してもウイルスや細菌との戦いは終わらないものです。

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